
これは日本がモノつくり大国の地歩を固める前の先駆者の物語です。圧倒的不利な状況で、いかに世界の巨人と戦ったのか、モノつくり大国の武士(もののふ)に熱い思いと夢を与えてくれます
この開発を率いた技術者は日本のコンピュータ界では伝説的な方だそうですが、遂に過労のため早世されました。
この劇的な開発秘話の舞台となった富士通だけでなく、電機・自動車・鉄鋼業界などの技術者の血と汗と涙は、今の経済大国日本の礎ともなっていると思います。
これからの日本のあるべき姿が混沌とし、開発や製造拠点としての日本の世界的地位が問われていますが、やはりMade In Japanは私たち日本人が世界に誇るべきものの一つだと思います。
今も黙々と技術開発に励む方々、そしてそういう方を応援したい方、技術大国日本の原点を振り返りたい方に絶対お奨めです
最近、目につく言葉で「製造業は永遠です。」などという言葉があります。
一見、希望に満ちた響きのある言葉ですが、正直申し上げて、根拠もな
く、過去の栄光にすがっているだけの、甘えのメッセージと感じてし
まいます。
個々のエピソードには、非常に「参考になる」話が多いにもかかわらず、
(日本初のワープロ開発の話の中で、ひらがなの入力段階で漢字変換の
処理をはじめておくという技術の紹介があり、仕事における「事前準備」
の重要さについて、強い感銘を受けました。)
結局の所、決まり切ったハッピーエンドに落ち着いてしまう結末に、正
直辟易してしまうのは私だけでしょうか?
時代状況が大きく変化してきている現在の日本においては、「何とかな
る」という甘えと依存の姿勢ではなく、「何とかする」という主体者とし
ての意識、過去の成功が逆に改革の障害にもなりうるという、自己検証
能力が必要なのでは無いでしょうか?
「思い入れ」と「思い込み」は、似て非なる物の典型だと思います。
最近の『プロジェクトX』は、やや「思い込み」が強くなっていると
感じます。(作る側と見る側、双方において)
番組が単なる「癒し」や「逃げ場」としての存在になってしまうとすれば、
非常に惜しいと思っております。現在のポジションに安住することなく
斬新な番組作りに、挑戦して頂きたいと思います。